iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)のことを、セミナーやウェビナーでお話しさせていただくと、いつも決まってこんなご質問をお受けします。

「今、50代(あるいは60代)なのですが、これからでも、iDeCoを始めたほうがいいですかね?」

私からの回答はいつも「Yes!」。その理由として、これまでなら、iDeCoの所得控除のメリットをお伝えしたり、人生100年時代ですから、50代や60代から積立投資を始めても遅くない、なんて話をしてきました。でも、最近は、「なにをボヤボヤしているんですか!? やってる人はもうやっているんですよ!」と、ある意味、煽るように(笑)、iDeCo加入者の掛金額平均のデータを紹介しています。

●iDeCo加入者の掛金額平均(毎月定額拠出)※1

第1号平均               28,874円
第2号平均               14,521円
(うち企業年金無) 16,781円
(うち企業年金有) 10,927円
(うち共済組合員) 11,018円
第3号平均               15,438円
第4号平均               52,570円
全体平均                 16,197円

※1 国民年金基金連合会「iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入等の概況(2022年8月)

耳慣れない、聞きなれない言葉かも知れませんが、第1号は自営業者やフリーランスの方、第2号が企業にお勤めの方や公務員の皆さまで、第3号が専業主ふの方々です。

iDeCoは職業に応じて掛金の上限金額がありますので、それぞれの平均額も、ざっくり言えば、その上限金額に応じた水準になっています。その中でも、飛び抜けているのが第4号、毎月5万2000円もiDeCoで積み立てているのです。