iDeCoの第4号は、ほぼ60代前半の人たち

ところで、iDeCoにおける第4号ってどんな方なのか、ご存じでしょうか?

ちょうど2022年5月からiDeCoで積み立てできる年齢の要件が緩和されました。その際、新たにiDeCoに加入できるようになった方々のうち、「国民年金に任意加入している60歳以上65歳未満の方」と「国民年金に任意加入している海外居住の方」が第4号に該当します。そして、第4号の大半が前者ですから、実はiDeCoで、今、掛金を一番多く積み立てているのが60代、ということになるのです。

こんな事実に気付いていただければ、「今からiDeCoを始めても……」なんて、ボヤボヤ言ってる場合じゃない、そんな気がしませんか? あなたがモヤモヤ考えている間に、やっている人はやっているのです。

ついでに、もう一つ。第4号で一番多い掛金額は、満額の6万8000円ではありません。実は満額から1000円低い、6万7000円なのです※2

なぜかって? それはおそらく、国民年金の付加保険料(月400円)※3を、しっかり、チャッカリ払ってる人が多いからだと思います。ご参考まで。

※2 「ダイワのiDeCo」の第4号加入者データをもとにした筆者調べ

※3 毎月定額拠出の場合、第1号や第4号で国民年金の付加保険料を納付している方は、6万7000円がiDeCo掛金の限度額になります(6万8000円-400円≒6万7000円、掛金は1000円単位のため)