銀行や証券会社などの金融機関に勤務し、投資信託をはじめとする金融商品の販売関連業務に携わっている人を対象とする専門誌『Ma-Do(マ・ドゥ)』。同誌では、読者である金融のプロフェッショナルの方々に「もし自分がいま買うとしたらどの投資信託なのか?」を定期的に調査している。ここでは、その最新の結果を、選んだ理由の具体的なコメントとともに紹介したい(調査実施期間:7月下旬~8月上旬、N=109)。
逆風も吹く中、1位を継続した人気の米国成長株ファンド
今回のランキングで1位になったのは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」。前回は同率での1位だったが、今回は単独でのトップとなった。
①アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信
<アライアンス・バーンスタイン>
②キャピタル世界株式ファンド
<キャピタル・インターナショナル>
②eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
<三菱UFJ国際投信>
④eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
<三菱UFJ国際投信>
⑤ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド
<ピクテ・ジャパン>
同ファンドは文字通り米国の成長株、しかも「持続的な成長企業」を投資対象とするファンドで、為替ヘッジの有無や分配方針の異なるAからDの4コースからなる。ただし、そのうち純資産残高が最も大きく、日本最大のファンドでもある「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の分配金が今年に入って何度か0円となったことも影響し、足元では資金流入のペースが鈍っているのも確か。それでも、短期的な動向には左右されず、引き続き評価が高いのは、やはり金融のプロならではの視点とも言えるだろう。
「米国経済の停滞も懸念されるが、長期的に見てやはり米国は魅力的な投資先であること、このファンドの運用実績がいいこと」(近畿地方の地銀・支店)。「米国の成長株のパフォーマンスは長期投資によって最高の投資効率を受けると考えている」(証券会社・支店)。
2位には「キャピタル世界株式ファンド」が入り、前回から順位を1つ落としたものの、引き続き高い支持を集めた。「長期の運用実績があり、今後も成長が期待できると考えるため」(証券会社・本部)。「長年にわたるキャピタルの運用実績と運用方針を評価しているため」(関東地方のIFA)。