上場から25年、驚異の成長を見せるユニクロ株を庶民が買えない理由

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寒くなってくると重宝するのが「ヒートテック」です。「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングが繊維大手の東レと共同開発し、素材そのものが発熱する特別な温かさを持たせ、2003年に誕生しました。

ヒートテックは世界中でヒットし、2017年には累計販売数10億枚を突破します。総務省の「世界の統計（2017年）」によると、世界の人口はおよそ75億人（2017年）ですから、実に8人に1人はヒートテックを購入した計算です。

ファーストリテイリングは2021年、11月10日を「ヒートテックの日」と制定しました。今日は日本生まれの世界的アパレル、ファーストリテイリングについて紹介します。

世界3位のアパレル企業

ファーストリテイリングはアパレル製造小売業として成長してきました。「SPA」（Speciality store retailer of Private label Apparel）とも呼ばれ、自社で製品を開発する点に特徴があります。小売の現場で把握した「売れるもの」を開発できる強みがあり、世界の巨大アパレル企業も同様の形態で発展してきました。

【世界の主要なアパレル製造小売業（SPA）の売上高】

出所：ファーストリテイリング　業界でのポジション

ファーストリテイリングの成長スピードを測ってみましょう。ファーストリテイリングが東証に上場したのは1997年4月です。上場日が含まれる1997年8月期の売上高は750.2億円でした。直近の2022年8月期では2兆3011.22億円ですから、25年で30.67倍、1年あたり約14.67％ものスピードで成長してきたことになります。日本が「失われた30年」とも言われる中、ファーストリテイリングは圧倒的な成長力を見せつけました。

【ファーストリテイリングの業績】

※2023年8月期（予想）は、2022年8月期時点における同社の予想

出所：ファーストリテイリング　2022年8月期決算短信

【ファーストリテイリングの株価（2022年1月4日～10月24日）】

Investing.comより著者作成

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