自分だけで考えず家族単位で
夫婦の場合は2人の年金の合計額を知っておく

親がおひとりさまになった時の参考として、実際に入るお金を考える時、既婚者の場合は夫婦の年金合計額を考える必要があります。左図の田中さん夫婦の例のように、夫婦の年金額は生涯一定とは限らず、歳を重ねるごとに変化します。

年金のベースとなる老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金(厚生年金)に加え、生年月日などの一定要件を満たした場合、「特別支給の老齢厚生年金」が65歳以前に支給されます。

また、条件によっては加給年金※1や振替加算※2の支給も加わり、受給する年金額は変動していきます。いつからどれくらい夫婦で年金を受け取れるか確認したところで、年齢ごとに受給する金額を左表のような一覧表に書き入れてみます。自分と配偶者それぞれの年金額を年齢ごとに書き入れ、夫婦でいくら受給できるか計算し、合計欄に記入します。
※1 老齢厚生年金受給者に65歳未満の配偶者や子がいる場合に支給
※2 加給年金対象者(配偶者)

税金や社会保険料を差し引いたおおよその手取り額を見ると、たとえばこの夫婦の場合、夫70歳・妻68歳の時の年金額は253万円。夫婦を合算しても年金だけで本当に足りるのか、不安になる金額かもしれません。