塾や習い事にかかる費用には地域差がある

一方、学校以外にかかる小学生の塾や、習い事などの費用は、年間27万5,000円です。次の表は、公立小学校に通う小学生の学校外教育費ですが人口規模により地域差があります。

 

人口が5万人未満の市町村なら、塾や習い事代を合計すると年間約20万円ですが、指定都市や特別区(東京23区)では、約34万円で、その差は1.7倍になります。学校にかかるお金は、地方でも都市部でも、ほとんど金額は変わりませんが、学校外にかかるお金は大きく変わっているのが実情です。

その理由として、都市部ほど教育サービスが充実しているため、気づかぬうちにサービスを受ける選択肢が高まることが考えられます。教育費は環境によって大きく左右されるので、都市部に住んでいる人は高額になりがちであることを意識しておくと、教育費上昇に抑止力が働くかもしれません。

ところで、学校外活動費の中で、もっとも大きな支出は、学習塾代とピアノなど芸術文化系の習い事の月謝代です。しかし、金額が大きいから支出している人も多いかというと、そうではありません。支出している人の割合は、塾は約4割で、芸術文化系の習い事は約5割です。つまり、これらを支出しない人も半数以上いるわけです。

この学校外活動費用を高いと思うか、安いと思うかは人それぞれですが、高いと思うなら、支出しないという選択をすればいいのです。

ただ、何かしら習い事はするだろうと予想するなら、その金額は、事前に把握しておいたほうが資金計画を立てやすくなります。ここでは、教育費が徐々に増えてくる小学4年生以降で利用する、あるいは利用したい塾、習い事、学童保育の年額を 次ページに記入します。なお、中学受験の可能性があるなら、受験対策用の塾代は別途計算するので、ここでの塾代には含めないでください。次の表は、筆者が住む首都圏の塾や習い事の月謝相場観です。