社内でのエンゲージメント
投資家とのミーティングに出席して終わり、ではありません。ここから社内に向けてのエンゲージメントが始まります。ミーティングで質問されたこと、期待されるポイントについて実際に社内に持ち帰り、その後、個別にあるいはサステナビリティ戦略会議の場などでフォローアップしていきました。今はまだ社内での検討や取り組み段階ですが、今後成果が出てくるタイミングでIRミーティングや統合報告書などを通じて、対話の相手にも報告していきます。
エンゲージメントに投資家と事業会社の両方から関わることができたということは貴重な経験ですが、これで改めて双方の期待値や事情があるということを実感しました。今後も、自身のエンゲージメントだけでなく、業界全体として、また社外取締役によるエンゲージメントの参加についてもより効果的になるように発信、働きかけていけたらと思います。
次回は、エンゲージメント自体を投資戦略のリターンの源泉とする「エンゲージメント(アクティビスト)戦略」について詳しくお話ししていきます。