30年以上にわたって野村證券に勤務し、支店長などの要職も務めた竹本政祠氏。現在は研修の場などで「全世界株」の積立投資のメリットを説く機会が多く、そのきっかけになったのが企業型確定拠出年金(DC)での運用だったそう。そこで今回は、自らの経験に基づき、DCと全世界株投資の親和性が高い理由を語ってもらいました。

私が行ってきたDC運用とその実績を公開!

前回(元大手証券会社の支店長が、「全世界株」の積立投資にたどり着いた理由)もお伝えしたように、私が企業型確定拠出年金(DC)で運用を開始したのは2001年ごろです。2019年に退職するまで、マッチング拠出(加入者も掛金を拠出できる仕組み)も活用しながら積立投資を行いました。退職後は全ての残高をそのままiDeCoに移換し、現在も毎月6万8000円の積立を行っています。

投資対象は、一貫してグローバルエクイティに100%配分しています。これまで累計で600万円以上を投資してきました。退職した2019年には、残高が約2100万円だった記憶があります。その後のコロナショックによる世界的な株価下落に見舞われながらも、現在の評価額は3200万円超。20年ちょっとで5倍以上に成長したことになります。

今年の初めごろには3500万円程度にまで達していた時期もありましたが、最近の株価の下落で評価額は下がり気味になっています。しかし、全く気にしていません。むしろマーケットが下がってくれたほうが毎月の積立金額の中で買える口数は増えますから、チヤンスと捉えています。