積立投資とともに、新しい人生を力強く踏み出す
つみたてNISAとiDeCoの制度、それに積立投資の仕組みを説明したところ、最初は及び腰だった文香さんも徐々にやる気が出てきたようです。
決め手は少額から始められること。やはり、いきなり高額の積立はハードルが高いのでしょう。ただ、大学の学費が昔に比べてかなり値上がりしている点などからも、運用の必要性を感じたようです。
「投資信託なんて別世界のモノと思っていましたが、これを機に始めたいと思います。そう思えるのも(准)看護師になって、違う世界を知ったからですね。専業主婦の頃の私は夫の会社にもノータッチで、子どものことしか眼中にありませんでした。夫も外の世界の人と交流することで、得るものも大きかったのでしょう。そして、狭い世界で何も変わらない私がイヤになったのかもしれません」
少し間を置いて、
「あの頃は、『なんでいつもこんなに帰りが遅いの』とか、『またゴルフ?』とか……そんなことしか言えなかったんですよね」
最後に文香さんはこう言いました。
「離婚はできることなら避けたかったけれど、経済的な不安がなければ、子どもと水入らずの生活もなかなかいいものですよ」
幸せな家庭の崩壊を、新しい自分を見つけるきっかけに変えた文香さん。彼女の幸せと子どもたちの健やかな成長を願ってやみません。