受け取り方を決める手順① 受け取り方を決める3つのポイント

●暮らしに必要なときに受け取る

最も大事なことは「老後の生活のために必要なときに受け取る」ということです。長く働くつもりなら生活はそれでまかなえますから、早く受け取らずに置いておけば、仕事を完全に辞めてしまって、収入がなくなったときのために残しておくこともできます。

●長生きリスクに備える

リタイアしたあと、収入の空白期間または収入が減った部分を補う資金としてiDeCoを活用すると、公的年金を繰り下げ、手厚い年金額を生涯受け取ることになり、老後の安心感につながります。

●無駄なコストは極力払わない

また、受け取りにあたっては、無駄なコスト(税金・口座料)は極力払わないようにすることも大切です。例えば、一時金で受け取る場合と年金で受け取る場合では、税金の控除の仕組みやその金額が異なります。これもどちらが得とは一概に言えません。なぜなら他の一時金や年金との兼ね合いによって変わってくるからです。

また、口座がある限り口座管理手数料がかかるので、もし早く受け取らずに置いておくなら、その分の費用も考慮しておく必要があります。受け取るたびに振り込み手数料がかかりますので、回数が多くなるとその金額も馬鹿になりません。