自分の希望を知っている人はどれくらいいるか
「治療やケアに関する希望について、自分の代わりに医療機関や支援者に伝えてくれるように依頼した相手がいるかどうか」という質問に対して、13.3%の人が「既に依頼をしてある」と答えました。また、「いざとなれば依頼できる人がいる」と答えた人も22%いました。
しかし、未婚の男性や配偶者と離別した男性の8割以上は誰にも話していないと答えていました。
「何かを相談したり、話し相手となってくれる友人・知人がいない」という回答が平均より高かったのは、未婚の人、独居の人、50代男性、既婚男性、配偶者と死別した男性、配偶者と離別した男性、未婚の男性、親族がいない人でした。
また、未婚の男性の45.2%が、月1回以上連絡を取る友人・知人がいないと回答しました。
自分の意思を伝えるためには、エンディングノートや遺言書のように意思を書き残すだけでなく、周りの人との普段の付き合いの中で自然に価値観や意向を共有しておくこともできます。特に、配偶者や子供が成り行きで自分の代弁をしてくれるような状況にない人は、より意識的に自分の意思が人に伝わるようにしておく必要がありますが、実際はなかなか難しいことのようです。