絵美さん(女性、55歳)は、フリーのイラストレーター。いわゆる“売れっ子”で、その作品は誰もが目にしたことがあると言っていいほど様々なものに使われています。都心から電車で30分ほどの郊外の小さな一戸建てを40代で購入し、アトリエ兼自宅としています。一人暮らしで、スタッフも1人アシスタントを雇っているだけなので、経済的にはかなり余裕があります。

両親は絵美さんが30代の時に相次いで病気で亡くなりました。妹はCAとして忙しく働いており、絵美さん同様独身です。帰国すると絵美さんの家に遊びに来ます。また、長年交際しているパートナーも近所におり、週末はどちらかの家にいることが多いです。

ついこの間、再会した叔母とは、時折はがきのやり取りをするようになりました※。叔母は軽度の認知症があり、施設に入居していますが、絵美さんのイラストをいつも喜んでくれ、叔母の絵手紙もなかなか上手です。母を亡くした絵美さんには母親代わりのように感じられることもありました。そんな叔母もいわゆる「おひとりさま」でした。

※再会の経緯については、過去記事(“天涯孤独”の叔母が認知症に…唯一の親族が「面倒」と感じたある役割)ご参照。