長期で住宅ローンを組む場合の注意点

ただし、建てたマイホームに住み続けるということは、ローンの支払いも続くということ。考えておかなければならないこともあります。

大竹さんの住宅ローンは35年で組まれています。スタートは34歳なので、完済は69歳の予定です。住宅メーカーの人からは「退職金で繰り上げ返済すれば、定年後に住宅ローンは残らない」と言われていました。しかし、ローンの残高推移を確認すると、60歳時点の残高は約1100万円あり、65歳で約500万円です。この金額を頭に入れておいて、計画的に準備する必要があります。

「繰り上げ返済をしたほうがいいでしょうか?」と大竹さん。できれば、借金は早く返したいと考えているようです。しかし、教育資金の準備の最中に、手元のお金を減らすのは最善策とはいえません。繰り上げ返済のメリットの1つは利息の節約です。しかし、超低金利の現状では、繰り上げ返済による利息軽減効果はそれほど大きくありません。定年後に住宅ローンの支払いが残らないようにはすべきですが、子どもの教育費がかかるうちは無理をしないほうがよいでしょう。

また、大竹さんの住宅ローンの金利タイプは変動金利で1%を切っているので、このままの水準が続いてほしいところです。しかし、長期の返済では、将来の金利変動は推測できません。もし金利が上昇し始めたらフラット35などの固定金利のローンに借り換えも可能です。日頃から金利の動向に注意を払うことも大切です。