「結局学費はいくらかかる!?」に大学側から計算システムを提供

いったい大学にトータルでいくらかかるのかは、行く大学、州立/州外/私立の別、金銭援助や資質での奨学金がいくらもらえるかなどなど、さまざまな変数があってなかなか分かりにくいわけです。これでは予想もたたないということで、昨今では各大学がネットプライス・カリキュレータ―という計算機能を大学のWeb上に提供することが法律上義務付けられました。ネットプライスというのは、正規価格からいろんな奨学金などの値引き額を差し引いた後の自己負担額のことです。

たとえば、スタンフォード大学の場合は、表示価格$79,000(年間)ですが、年収$150,000・数十万ドルの資産ありなどの情報を入力すると、$59,900が金銭援助の奨学金、$3,500が学生がキャンパスで働くことで賄う部分、残りの$15,600が家庭が支払うべきネットプライスというように計算してくれます。

筆者作成

学費をつくるための非課税枠「529プラン」 

お子さんの希望する大学それぞれにこのような計算をしてみて、実際いくらかかるのか予想しながら準備をすることになります。アメリカには529プラン(401kのように税制コードが名前になっています)というのがあって、お子さんが小さいうちから積み立てることができ、利回り非課税で運用することができます。大学費用に使う分においては、そのまま非課税で引き出すことができます。ちょっとつみたてNISAに似ているかもしれません。積み立て限度はほぼないに等しく、かなり大きな額でも積み立てられます。運用は、年齢別ポートフォリオというのが人気があり、お子さんの年齢を入力すればそこから大学入学年を割り出し、その年をターゲット年としてポートフォリオを自動運用してくれるものが一般的に普及しています。リタイヤメント資産のためのターゲット・デート・ファンドの大学版のような感じです。