準備しても足りない場合はローン、ただし借り過ぎには注意

とはいうもののお子さんが小さいうちに始めるなら、どんな大学に行くのかも想像が難しい場合も多く、そんなときはとりあえず、入学時に$50,000から$100,000程度を準備するというようになんらかの目標額を目指し、州内の州立大学ならカバーできるレベルをお勧めすることが多いです。州立に行けばそれでよし、私立に行けば奨学金が出ればちょうどいいレベルともいえます。

実際に大学に入った後には、その時の給料からと529プランなどの貯蓄からの引き出し分で費用をカバーしていくことになりますが、どうしても足りないとなればローンを組むことになります。

ローンが必要な場合は、親が家を担保に借りたり、あるいは親や学生がスチューデント・ローンを組むことになります。基本的には、「学費は借りられても、老後の費用は借りられない」という考え方から、親が自分のリタイヤメントを犠牲にしてローンを組むことは避けたいところです。学生自身がローンを組む場合には、初任給の1年分くらいまでにしておくのが肝要とアドバイスしています。2021年の全米の初任給平均は$55,260でしたが、このくらいまでの額であれば10年以内には何とか返済が可能であるといえます。あまりに大きいスチューデントローンは、そのお子さんが結婚したり家を買ったりという人生の立ち上げを遅らせてしまいます。ちなみに2021年卒業の学生でローンを組んだ学生の、卒業時の全米平均ローン額は$31,100でした。