夫婦それぞれのこれから

老後資金の目処が立ち、佳代子さんはほっとした様子です。

「まだ彼が就職もしてませんから、『取らぬ狸の皮算用』ですけどね。夫は昔からマイペースすぎるところがありましたけど、悪気はないし、私にもうるさいことを言わないんです。だから、これからもつかず離れずで、お互い好きなことをして生きればいいかと思っています。彼が何かやらかしたら、また相談させてくださいね」

俊明さんの突然の早期退職に戸惑いつつも、受け入れて前に進もうとする佳代子さん。決してお金が全てではありませんが、“算段がつく”ということは、人を前向きにするパワーがあるといつも感じます。

子育てももうすぐ卒業となり、人生の新たなステージが始まります。長年連れ添ったパートナーである俊明さんとも、これからも“ほどよい関係”が続くことでしょう。

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