銀行や証券会社などの金融機関に勤務し、投資信託をはじめとする金融商品の販売関連業務に携わっている人を対象とする専門誌『Ma-Do(マ・ドゥ)』。同誌では、読者である金融のプロフェッショナルの方々に「もし自分がいま買うとしたらどの投資信託なのか?」を定期的に調査している。ここでは、その最新の結果を、選んだ理由の具体的なコメントとともに紹介したい(実施期間:1月下旬~ 2月上旬、N=110)。

運用方針への支持も高い、世界株式ファンドが1位に

今回の上位5ファンドは以下の通り。

①キャピタル世界株式ファンド
  <キャピタル・インターナショナル>
②アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信
  
<アライアンス・バーンスタイン>
②グローバル3倍3分法ファンド
  <日興アセットマネジメント>
②グローバルAIファンド
  <三井住友DSアセットマネジメント>
⑤投資のソムリエ
  <アセットマネジメントOne>

1位になったのは「キャピタル世界株式ファンド」。世界各国の株式等へ分散投資を行い、中長期的な成長を目指すファンドであり、世界有数の運用会社であるキャピタルの旗艦ファンドとしても知られる。昨年10月には同シリーズの「キャピタル世界株式ファンド (DC年金つみたて専用)」がつみたてNISAの対象となったが、早速「つみたてNISAやiDeCoでも期待できるアクティブファンドだから」(IFA)との声も寄せられている。

「アメリカのみに偏らず世界の成長の恩恵を受けたい。当面軟調な展開を予想しており、来年以降に向けて今が仕込み時と考える」(証券会社・本部)。「キャピタル社の考え方や運用方針が好き。歴史ある投資信託なので、自分もお客さまも安心して保有できる商品だと思う」(IFA)。

2位には「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」「グローバル3倍3分法ファンド」「グローバルAIファンド」が同率で並んだ。

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」は為替ヘッジの有無、決算頻度などが異なる4コース合計の純資産残高が3兆円を超え、そのうち「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は日本最大の公募投信にまで成長した。

「安定性が高い。シンプルで分かりやすい。運用残高も多く長期運用に向いている」(近畿地方の地銀・本部)。「長期的な成長が期待される米国の優良株に投資ができる。魅力的な米国企業の中でも資本がしっかりとした企業に投資ができる」(九州・沖縄地方の地銀・支店)。