証券会社が破綻してもお金が返ってくる2つの仕組み

金融機関の破綻となると、気になるのは私たちのお金です。もしも株式などを預けている証券会社が破綻した場合、私たちの資産はどうなるのでしょうか。

結論からいうと、証券会社が破綻しても私たちの資産に影響はありません。基本的には「証券会社の分別管理」により保護され、万が一の場合は「投資者保護基金制度」による補償があるためです。

銀行も「ペイオフ(預金保険制度。1000万円まで保護される)」がありますが、証券会社はさらに分別管理されているため、破綻の際は証券会社の方が資産が保全される可能性は高いといえるでしょう。

もっとも、証券会社は金融商品取引法で自己資本規制比率を120%以上に保つよう定められているため、財務は基本的に健全です。安心して資産を預け、私たちは取引に集中するといいでしょう。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。

AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。