FPは『よりよく生きていきたい』人たちに、そこに至るまでの道を照らし、サポートする存在
——FPとしての活動のなかで印象的だった出来事はなんですか?
昔、相談にいらした方に
「占い師とFP、どっちに相談するか最後まで悩んだ」
と言われたんです。今思い出しても笑っちゃうくらいとても驚いたんですけど、その時FPに会いに来る人は人生を変えたいと思ってくるんだなと、妙に納得してしまったんですね。
占い師に頼る方はきっと、今の悩みをどうにかして解決し、人生を明るくしたいという一心で相談しに行くと思うんです。FPにも占い師のような、今の暮らしを変えたい、良くしたいという願いを叶える役割があるんだなと認識し直しました。
——FPと占い師の違いはなんでしょう?
FPも占い師も、どうすればその人が前向きに自分自身の人生を送れるのかを考える点は同じだと思っています。
ただ、占い師が「あなたは30歳までに結婚します」というような将来の自分像をイメージさせるだけだとしたら、FPは結婚するために今何をしなければいけないのか、そこに至るまでの道を照らし、サポートしてあげる存在だと思うんです。
私がそう考えるのは、占い師と悩んでいたその人に「いろいろなものがはっきり見えてきて、力強く背中を押してもらえた。おかげで頑張れそう」と、最後に言ってもらえた経験があるからです。
何をすれば一歩踏み出せるかを教え、自分自身が力強く進んでいるんだという実感を与える役割。FPは、『よりよく生きていきたい』というお客様の願いを実現する存在だと思っています。