インフレ率が動き出した
本連載シリーズでは、金融機関を中心とする機関投資家にとってのALM上の大きな課題である金利リスクコントロールについて、いくつかの角度から議論していきたいと考えており、前稿『「まずはヘッジ会計をやってみる」ためには?』も、まずは金利リスクコントロールについて、簡単なヘッジ会計から始めてみることをお勧めする目的で執筆したものだ。
こうしたなか、本稿で取り上げたい論点は、金利上昇の実際と損益のコントロールのイメージだ。
現実問題として、金利は上がるのか、上がらないのか。
残念ながら、これについてはわからない。私たち人間には、未来を正確に予知する能力などないからだ。