お金の面での幸福度は中央値64で安定的だが…
日本のフィナンシャル・ウェルネス・スコアの中央値**は64でした。評価は「良好」でした。実際の個人スコアの分布は図2の右の表にある通りで、「良好」ゾーンに入る人が57%と最も多く、次いで「普通」が35%で続きました。
4分野別のスコアの中央値は次の表にあるとおりです。家計管理と万が一への備えは「良好」ゾーンに入りました。負債は「優秀」ゾーンでしたが、資産形成は「普通」になるなど、濃淡がありました。
**中央値は真ん中の数値という意味です。この調査には2,393人が回答してくれましたが、スコアを上から(下から、でも同じですが)並べていった場合に、真ん中の1,197番目の人のスコアが64だったという意味です。平均値とは異なるのでご注意ください。
(各分野別では、10未満が「要注意」、10以上15未満が「普通」、15以上20未満が「良好」、20以上が「優秀」という評価になります)
ちなみに、他の国・地域ではどうだったでしょうか。以下の表をご覧ください。いずれも経済がそれなりに発展している国・地域なので、トータルも各分野のスコアも「良好」に集まり、日本とあまり変わらない結果になっています。
しかし、具体的な質問への回答をつぶさに見てみると、日本の個性が浮き彫りになり、議論を呼びそうな点がいくつもありました。次回はそこを見ていきましょう。