4つの視点でお金の問題を分析
「お金に色はない」とはよく言われることですが、私たちは意識しているか、していないかは別にして、「このお金は今月の家賃にあてる分、このお金はコロナが終わったら海外旅行をするためにとっておく分」といったように仕分け作業をしていると思います。
もちろん、目先の問題がさし迫っていれば、将来のプランを考える余裕はなくなってしまうのも事実ですが。果たして自分でコントロールできるものなのかといった点も考えあわせると、お金の問題はなかなか一言でくくれるものではありません。
こうしたテーマを扱う時には、複数の角度からスポットライトを当ててみることが有効です。当調査では以下の4つの視点からお金の問題を分析しています。この切り口は汎用性が高いと思われるので、是非みなさん覚えておいてください。
Budget 家計管理
日々の家計のお金の流れにスポットを当てます。具体的には収入と支出の大小関係を問題とします。収支が赤字でないことがフィナンシャル・ウェルネスの出発点になります。
Debt 負債
ローンの管理です。ローン残高の大小や、月々のローン返済額が収入に占める割合といった観点からお金を見ます。
Savings 資産形成
老後準備に加えて、家の修繕費用や旅行資金といった中・短期的な資金準備の度合いを見ます。
Protection 万が一への備え
病気・けが等による収入の減少や財産の損失など突発的事象への備えがどの程度できているかを検証します。
調査の質問は上記4つの分野のいずれか、あるいは複数の分野に紐づくように設計されています。そして、回答結果に応じて各分野のスコアを算出しています。各分野のスコアは25点満点です。4分野合計が総合スコアとなり、満点は100点です。さらに、スコアに応じて「要注意(Need Attention)」「普通(Fair)」「良好(Good)」「優秀(Excellent)」といった評価をつけています。