相談者のプロフィールとお金データ

【高木知世さん(仮名)プロフィール】 48歳。個人事業主として週2回、近所のカフェにパンを納めている(年間70万円ほどの売上)。サラリーマンの夫と大学生の子(20歳)、3人で暮らす。岐阜県在住。 4年ほど前に、母親が懇意にしている銀行員に勧められ一般NISA口座を作り、最初の2年は100万円ずつ資金を投入し運用していたが、その後子供の大学費用がかさむなどした影響で、その200万円以降一般NISAでは何もできていない。
【寄せられたお悩み】 「親がお世話になっている銀行員から勧められて一般NISA口座を開設し、さらに年金で暮らす親も購入している豪ドル債ファンド(毎月分配型)計200万円を一般NISA内で運用しています――運用というと聞こえはいいですが、実際のところ購入以降、“放置”状態で何もしていません。 子どもも4月から大学3年生となり、落ち着いてきたので、今度は老後のお金も作っていきたいと考えています。そうしたときに、現状の一般NISA・豪ドル債券ファンドという選択は最適なのでしょうか? ちなみに、コロナ禍の影響でパンの売り上げは上がっており、この仕事はこのまま続けていきたいと考えています」
【お悩みの論点】 ①一般NISAで豪ドル債ファンドを運用中。その選択は最適?(使う制度、商品選びどちらも) ②老後の生活が心配――老後資金の作り方が知りたい

資産状況や月々の収支内訳

【資産状況】 世帯の金融資産額(運用中の投資額と預貯金を合わせた金額):1000万円
内訳 預貯金:800万円 投資信託:200円<一般NISA口座内で豪ドル債券(毎月分配型)を所有。年金を受給して暮らしている母親と同じ商品> ※相談者の夫は企業型確定拠出年金を含め、運用はしていない。
【収支】 <収入> ・世帯の毎月の手取り収入:37万円 ・手取りの年収:520万円                              <支出> ・毎月の出費:37万円(詳細以下)

※1…夫の実家に住んでいるため、ほぼかからない(相談者の義理の両親はすでに他界している)

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知世さんは、お子さんが成人され、子育てから手が離れたので、趣味と実益を兼ねて週2でカフェにパンを卸されているとのこと。とっても素敵ですね。

さて、今日のご相談は2点。一つ目は現在一般NISAでの運用をされていて、その方法が知世さんにとってベストな方法なのか知りたい、そして二つ目は子育ても一段落しお仕事もこのまま続けるので、これからは夫婦の老後のためにお金を作っていきたい、ですね。それでは、一緒に見ていきましょう。