「納得する決断」と過程の「考え方」にお金をいただく時間給型ファイナンシャルプランナー

とはいえ、モノを買うのと違って、後に物理的なものが残らないサービスにお金を出すということは案外勇気のいることだというのもよく理解できます。

私は、完全にクライアントの利益だけを考え、中立的な立場を貫くため商品を販売しませんので、結果として残るものは将来への計画とそれに伴う決断のみです。お客様の側からすれば「納得する決断」とそれに至る過程での「考え方」にお金を払っているわけです。

アメリカにおけるファイナンシャルプランナーのお金の稼ぎ方には実はいくつかのパターンがあります。

一つ目はコミッション型。これは最も古くからあるタイプで、投資ファンドや保険契約など金融商品の販売によりコミッション(手数料)を得るタイプです。私はセールストークが苦手できっと無理だろうとはじめからあきらめました。

それからAUM型。これはAsset Under Managementといって、投資マネージメントを引き受け、その引き受けた投資総額に対して年間1%などの手数料を課すものです。誰でも簡単にできるインデックスファンド投資で多くのニーズが満たせる昨今、自分が付加価値のある投資マネージメントを提供できる自信がなく、これも排除。

そこで行きついたのが、現在の時間給タイプです。完全にクライアントの立場に立ち、バジェット管理(家計管理)、投資、保険、リタイヤメント計画、税金、家の購入などなど、ファイナンシャルプランに関わる要素に関し、包括的なアドバイス“だけ”を売ります。