セミナー、ラジオ、図書館の命名権――地方ならではの広報戦略

IFA事業を開始したことで保険以外のアドバイスができるようになったHACOは、女性、子育て世代、退職者、住宅ローンといった多様な切り口のセミナー開催にも注力。2019年には集客数が年間800名にも上るほど回数をこなしたが、狙いは集客以外にもあるという。「地方ではとにかく信頼が第一。信頼構築には、『FPの先生』として露出を高めるのが効果的なのです」。

実際、セミナー講師と併せてラジオ番組へのレギュラー出演や図書館のネーミングライツの取得といった活動にも励むことで、県内では、金融セミナーといえばHACOと言われるまでに成長した。「競合の金融機関がセミナーの開催を諦めるほどのシェアを取る、という一つの目標は達成しつつあります」と自信をのぞかせる。

ラジオではマネー相談コーナーの回答者を担当する