「魅力」と「リスク」、そして共通の“最重要ポイント”は?

■最大の魅力を比較すると

「東京海上・宇宙関連株式ファンド」の最大の魅力は、「宇宙産業の市場拡大そのものを取り込めること」でしょう。特に、
衛星通信
防衛
地球観測
ロケット
宇宙データ
光通信
など、複数の成長分野を横断している点が特徴です。トレンドを押さえているという点では「宇宙関連株式」のほうが上昇要素はあります。

「電力革命」の魅力は、「電力需要増加」という非常に大きな構造変化を幅広く取り込めることです。AI・データセンターだけではありません。
電気自動車
工場の電化
再生可能エネルギー
蓄電
送電網更新
発電設備
電力インフラ老朽化
など、複数の需要が重なっています。したがって、「一つの企業が大成功する」ことに依存する必要がないという点は、投資対象として大きな違いです。

■最大のリスクは?

ここも明確に分かれます。

「東京海上・宇宙関連株式ファンド」の最大のリスクは、「宇宙産業の成長期待が株価に先行して織り込まれること」です。宇宙産業は高成長が期待される一方、企業によっては、
赤字
巨額設備投資
技術開発リスク
打ち上げ失敗
規制
政府政策
などがあります。

したがって、テーマが正しくても株価が正しいとは限りません。2026年8月4日に「スペースX」が上場後初となる決算(2026年4-6月期)を発表し、売上高が前年同期比92%増となるなど非常に好調な決算内容だったのですが、株価は発表直後に下落し、その後急反発するなど振れの大きな展開になりました。株価が企業の成長を、どこまで織り込んでいるのか市場での評価が揺れ動いているのです。

「電力革命」は、「電力インフラ投資が期待ほど利益につながらないリスク」があります。たとえば、
金利上昇
資材価格上昇
設備投資負担
政策変更
電力価格
景気減速
などです。

さらに、「電力革命」は設定が新しいため、長期の下落局面をまだ十分に経験していない点には注意が必要です。

■まとめ

※上記は徳永氏によるまとめ

「夢の成長性」を取るなら「東京海上・宇宙関連株式ファンド」。「AI時代の電力需要」という現実の設備投資を取るなら「電力革命」と整理できます。

そして、投信として最も重要なのはここです。

この2本は「どちらか1本をコアにする」タイプではありません。「オルカン」や「S&P500」などをコア資産としたうえで、そこに5~15%程度のサテライトとしてテーマ投資を加えるという考え方のほうが、リスク管理の観点からは合理的と考えられます。それぞれの投資対象の特徴に応じて活用していきたいファンドです。

特にこの2本を組み合わせれば、「宇宙・防衛・衛星通信・AIインフラ」×「発電・送電・蓄電・電力網」という、AI時代のインフラ投資をかなり広くカバーできます。