投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、ボラティリティの波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの“推し”投信」では、長期投信投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。

今回取り上げるのは、ニッセイアセットマネジメントが運用する「ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)<購入・換金手数料なし>」だ。話題の半導体銘柄に集中投資し、大きく注目されるようになったインデックスファンドで、純資産総額は9月8日現在で約1328億円、基準価額は43284円に達している。なぜこれほど支持されているのか?  本稿ではその理由をひも解いていく。

1本で世界経済を牽引する米国半導体30銘柄に投資

「ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)<購入・換金手数料なし>」は、米国市場に上場する主要な半導体関連企業にまとめて投資できるインデックスファンドだ。

2023年3月31日に設定された米国株式ファンドで、「ニッセイSOX指数インデックスマザーファンド」を通じ、実質的に米国の株式等に投資する。2026年6月末時点の資産配分は株式等100.3%となっている。

運用のカギとなるのが、ファンド名にも入っている「SOX指数」だ。正式名称は「PHLX Semiconductor Sector Index」で、「フィラデルフィア半導体株指数」とも呼ばれる。米国市場に上場する主要な半導体関連30銘柄で構成され、半導体の設計、製造、流通、販売などを手掛ける企業を対象とする指数だ。指数を算出するナスダック(Nasdaq)によると、指数は修正時価総額加重型で算出されている。

つまり、幅広い業種の米国企業に投資する一般的な米国株インデックスとは異なり、投資先を半導体関連企業に絞り込んでいるのが大きな特徴だ。2026年7月末時点の組入上位には、エヌビディア、ブロードコム、マイクロン・テクノロジー、アプライド・マテリアルズ、ASMLホールディング、TSMCなどが並ぶ。

ファンドは原則としてSOX指数の構成銘柄に投資し、各銘柄の投資比率についても指数における比率を原則とすることで、SOX指数(配当込み、円換算ベース)への連動をめざす。なお、原則として対円での為替ヘッジは行わない。

また、名称の通り購入時手数料と換金時手数料はなく、信託財産留保額もない。運用管理費用(信託報酬)は年率0.1815%(税込)となっている。NISAでは成長投資枠の対象だ。

半導体銘柄は7月に大きな下落があり、半導体株を組み入れているインデックスも影響を受けた。それまでの上昇が大きかっただけに、ポジション調整をした投資家も少なくないだろう。しかし、一方でAI・半導体銘柄は長期的な成長が見込める分野との見方も強い。調整局面を抜けたあとの相場に注目が集まっている。