エマージング投資の注意点はある?

一方で、購入前に知っておきたい留意点は次の通りだ。

・2026年7月時点では、トレンド銘柄の半導体・情報通信技術銘柄の比重が高いため、半導体価格下落時などの価格変動も相応に大きい。
・国・地域や業種の構成は今後も変更し得る。現状は韓国・台湾のテクノロジー分野の比重が高いが、あくまで“新興国の中で有望な国・地域に強弱をつけて投資する”ファンド方針のため、今後、撤退する国・地域、あるいはセクターも発生し得る。
・外貨建資産は原則として為替ヘッジを行わない。
・実質的な信託報酬は年1.738%程度(税込み)、購入時手数料は3.3%(税込み)以内で、コスト水準は新興国インデックスファンド等よりも高めに位置する。

続いて商品のパフォーマンスだが、設定日が2026年4月21日であるため、1年以上の期間の騰落率は算出されていない。参考までに、設定来騰落率は7月31日時点で2.6%となっている。

ここまでの情報を踏まえ、投資の向き・不向きは以下の要素を参考にすると良いだろう。

<向いている人>
・新興国の中長期的な構造変化にメリハリのある投資を期待する人
・国・地域を広く分散させるエマージングインデックスファンドに物足りなさを感じている人
・先進国株式への投資との分散をはかりたい人
・為替のリスクがとれる人

<向いていない人>
・エマージングファンドに、中南米・東南アジア・中東欧を含む新興国全体への均等な分散を期待する人
・新興国が抱える固有のリスク(先進国に比べ変動の大きい市場の特性や地政学リスクなど)を受容するのが難しい人
・低コストのインデックスファンドのみで資産運用をしたい人

今回は「ノムラ・エマージング・オープン」の特徴をひも解いた。投資信託に万人にとっての正解はなく、その選定基準も人それぞれだ。本連載では今後も各商品を深掘りし、個人投資家が自分の大切な資産を託せる“推し”を見つけるヒントをお届けしていく。

執筆/フィナシー投資信託取材チーム

※記事内の数字は注記がない場合8月17日時点(出所:野村アセットマネジメント公式サイト)