妹の執念が兄を動かす…新たな一歩を踏み出した家族
面談の最後に筆者は言いました。
「障害基礎年金の請求をするにせよ、ホームヘルプサービスを受けるにせよ、まずは精神科や心療内科を受診するところから始めることになります。お兄様の同意が得られれば、障害基礎年金の請求に向けて私もご協力することができます。ぜひご検討ください」
「それはとても心強いです。兄にはもう後がないので、何としてでも病院を受診してもらわないと。兄の同意が得られたら、あらためてご連絡いたします」
美知子さんは覚悟を決めた力強い目でそう言いました。
面談後、美知子さんから次のような連絡がありました。
「あのあと兄を何度も説得し、何とか精神科を受診してもらうことができました。主治医と相談し、通院は1~2カ月に1回ということになりました。そのくらいのペースであれば、当面は私が付き添って通院させることもできそうです。初診から半年たったら精神障害者保健福祉手帳の申請。1年6カ月がたったら障害基礎年金の請求ですよね。今後、ご協力いただくこともあると思いますが、その際はどうぞよろしくお願いいたします」
兄は長年ひきこもり状態にあったので、受診の説得は大変だったことが容易に想像できます。
それでも諦めることなく、兄に重い腰を上げさせた美知子さんの情熱に、筆者も頭の下がる思いがしました。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
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