皆さんが生涯NISAと付き合うにあたっては、非課税枠が埋まった後に待ち受けることもあらかじめ想定しておくことが重要です。

このコラムでは、生涯NISAを活用する際に押さえておきたいNISA口座の“2つの個性”を解説します。

1.NISAの制度概要

NISA制度(少額投資非課税制度)は、「NISA口座内で運用して得た利益には税金がかからない」制度です(図表1)。

【図表1】 現在のNISA制度

(出所)金融庁HP「未来を育む資産形成NISA」より作成

※上記は資料時点において交付されている法令などを元にして作成しています。今後の法令改正などにより、内容が変更となる可能性があります。
(※1)当社では、上場株式・上場投資信託(REIT・ETF)等は取り扱っておりません
(※2)次のすべての条件を満たすものが投資対象 ①信託期間が20年以上または無期限であること ②高レバレッジ型ではないこと ③毎月分配型ではないこと

Ⅰ.年間投資枠

2024年以降のNISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠があり、両者は併用可能で、合計で年間最大360万円まで投資できる計算になります。

つみたて枠は、これまでのつみたてNISAと同様、金融庁の基準を満たした商品が引き続き対象で、手段として積立投資をすることが条件です。一方、成長投資枠は上場株式と、一定の条件を満たす投資信託 (①信託期間が20年以上または無期限であること ②高レバレッジ型ではないこと ③毎月分配型ではないこと)が対象です。

なお、成長投資枠を活用する場合は生涯非課税投資枠のうち1,200万円までとなっています。逆につみたて投資枠として1,800万円全額を活用することは可能です。

Ⅱ.非課税の期間と生涯非課税投資枠

非課税での投資期間は無期限、かつNISA制度自体も恒久化されているので「いつまでの枠か?」を気にしないで利用できます。

生涯非課税投資枠は合計で1,800万円であり、売却などにより空いた枠は再利用しつつ運用ができます。2023年までの制度では、非課税枠内で対象資産を売却しても、枠は復活しない“使い切り”方式でした。