投資信託を選ぶ際、各販売会社が自社のサイトで公開している「売れ筋ランキング」を確認する個人投資家は多い。そのランキングを定点観測して、トレンドを追う連載。今回は、SBI証券。

SBI証券の投信販売金額人気ランキング(週間)の2026年4月第3週(4月13日~4月17日)のトップは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称:オルカン)、第2位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で前週と変わらなかった。第3位には前週第6位だった「SBI 日本株4.3ブル」が上がり、前週第3位だった「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は第4位に下がり、前週第4位だった「iFreeNEXT FANG+インデックス」は第6位にまで後退した。一方、トップ10圏外から「SBI 日本株3.8ベアⅢ」が第9位にランクインした。

※SBI証券サイト内「販売金額人気ランキング」に基づき編集部作成。期間は2026/4/13~2026/4/17。
https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_ActionID=DefaultAID&getFlg=on&burl=iris_ranking&cat1=market&cat2=ranking&file=index.html&dir=tl1-rnk%7Ctl2-fund%7Ctl3-resrank%7Ctl4-price

「日経平均株価」が史上最高値を更新

米国とイランの紛争終結に向けた2回目の協議が週末にも始まることが期待された4月第3週は、紛争の早期終結を期待して世界の株式市場はおおむね上昇した。中でも紛争の当事者である米国の株価は力強く上昇し、代表的な株価指数である「S&P500」と「NASDAQ総合」は4月15日から17日まで連日で史上最高値を更新した。「NASDAQ総合」は4月17日まで1992年以来の約34年ぶりの13連騰となり、その上昇率は16%を超え、株価の戻りのスピードが歴史的にみても速い。

「NASDAQ総合」の上昇は、半導体関連の代表的な30銘柄で構成された「フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)」がいち早く4月8日から史上最高値を更新し、以来、17日まで8営業日連続で高値更新を続けているように半導体株の上昇がけん引している。SOX指数の上昇には指数を構成する台湾セミコンダクター(TSMC)が市場予想を上回る好決算を発表するなど、AI関連の需要が極めて好調であることが再確認されたことなどが後押しし、エヌビディアやアップルといった主力ハイテク株も堅調だった。

また、日本株も大きく上昇し、「日経平均株価」は4月16日に5万9518円に達し、2月27日に付けていた史上最高値5万8850円を更新した。3月8日の安値5万1063円(2月27日の高値比マイナス13.23%)から12営業日で16.55%も上昇したことになる。

このような市況の変化を受け、SBI証券の売れ筋では日本株市場の動きに対して4.3倍の比率で値動きする「SBI 日本株4.3ブル」(設定はSBIアセットマネジメント)のランクが大きく上昇した。「日経平均株価」の上昇を受けて日本株に対して一段の上昇期待を持った投資家が多かったということだろう。一方で、日本株の上昇スピードの速さに対して「行き過ぎ」を感じ取る投資家も一定数いて、それが、「SBI 日本株3.8ベアⅢ」(SBIアセットマネジメント)のトップ10ランクインにつながっている。「SBI 日本株3.8ベアⅢ」は日本株の動きと逆に3.8倍の値動きをするファンドで、株価が下落するほど収益が増える仕組みになっている。実際の株価の動きも4月16日に「日経平均株価」が5万9000円台に値上がりした翌17日は、市場環境に変化がなくとも株価は反落した。国内株については強気派と弱気派が対立するような構図になり、やや強気派の方が多いという状態だ。