為替レートの変動で業績が修正される可能性も

なお、3月短観の収益計画では、企業の想定為替レートも公表されることから、業種別の想定為替レートも今後の業績見通しの修正の可能性を読み解く手がかりとして注目したい。

そこで、資料4にて大企業における事業計画の前提となる今年度の想定為替レートを確認すると、ドル円で149.1円/㌦、ユーロ円で170.5円/€となっていることがわかる。

ただ、足元のドル円レートよりも特に円高で今年度の為替レートを想定しているのが「輸送用機械」や「電気機械」「はん用機械」といった輸出関連の製造業となっている。

そうした中、特に円安の恩恵を最も受けやすい輸送用機械関連産業が147.4円/㌦と円高気味の想定をしていることに注目すべきだろう。というのも、今後は議長が交代するFRBの利下げ等に伴うドル安を通じて、為替レートの水準が円高方向に進むことを想定していることが推察される。しかし、そこまで大きく円高に振れなければ、こうした今年度の為替レートを円高気味に想定している業種に属する企業を中心に、今期業績が上方修正される可能性があることには注目すべきだろう。