65歳からの老齢年金については、長生きの可能性に備えて、繰下げ受給を検討する人も増えつつあります。しかし、厚生年金の加入期間が長い配偶者がいる場合は事前に確認しておいたほうが良いこともあります。
「ウチは長寿の家系かな」
智恵美さんはちょうど70歳で、夫の武史(74歳)さんと暮らしていました。智恵美さんは会社員として働いていたことがあり、厚生年金には計25年間加入していました。それ以外は武史さんの扶養に入り、国民年金の第3号被保険者となっていました。
一方、武史さんは高校を卒業した後50年近く会社員を続けていました。
智恵美さんが65歳になった時点で、老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給できるはずでしたが、繰下げ受給で年金を増額することにしました。繰下げ受給で受給開始を遅らせると、1カ月の繰下げごとに0.7%の増額が期待できます。また、この年金の増額分は生涯にわたり受給でき、最大で75歳まで繰下げが可能です。
智恵美さんは「父は95歳まで生きたし、母も今97歳で元気。私も今のところ特に病気もしていないし、やっぱりウチは長寿の家系かな。長生きした場合は繰下げのほうが良いしね」と思っていました。
