今期も増収増益予想 期待の肥満薬は米国で申請済み、承認なるか

続いて今期(26年12月期)の見通しを確認しましょう。中外製薬は今期も増収増益を予想します。国内は薬価改定や後発品浸透といった減収要因を、新製品の「ルンスミオ」および主力品の伸長が上回り、差し引きで増収となる想定です。またロシュおよび第三者導出品に伴う収益も増加を見込みます。

【中外製薬の業績予想(26年12月期)】

・売上収益:1兆3450億円(+6.9%)
・コア営業利益:6700億円(+7.5%)
・コア当期利益:4850億円(+7.5%)
※()は前期比
※25年12月期における同社の予想
※コア利益…中外製薬が非経常事項と捉える事項の調整を行って算出した利益

出所:中外製薬 決算短信

今期で注目のパイプラインは「オルホルグリプロン」です。中外製薬の自社開発品で、肥満症治療薬として米イーライリリーが25年12月に米国で申請を完了しました。肥満薬は成長領域で、承認となれば新しい収益源となりそうです。

なお、今期の業績見通しはオルホルグリプロンの承認を前提に策定されています。合理的な範囲で保守的な織り込みとの説明ですが、承認が想定より遅れた場合や否認となった場合、株価にはマイナスの材料として意識されそうです。