2026年の米国の金融政策見通し
現在、2026年に関して当チャンネルも2回の利下げを予想しています。1月は12月のFOMCで宣言された通り、利下げ見送りが濃厚でしょう。ただしLMCIに見る通り、労働市場の悪化はまだ続いている可能性が高く、予防措置の意味も兼ね、3月には利下げに踏み切るとみています。
一方、経済が概ね底堅く推移する限り、4月も利下げは見送られるでしょう。6月のFOMCは新議長の下で開かれる初会合です。時期議長はトランプ大統領に就任後の利下げをおそらく約束したであろうと考えられます。就任直後の6月のFOMCでは利下げに踏み切るのではないでしょうか。
ただ、その後についてはデータ次第とのスタンスに転じると考えられます。もちろん、実際の利下げ回数が1回で終わるかもしれませんし、逆に3回の利下げが行われる可能性も否定はできません。ただ、重要なのはこの2026年はいずれかのタイミングでアメリカの利下げ打ち止めが視野に入るということです。
昨年の米ドルは総じて軟調に推移しましたが、2026年のドルは下げ渋りから持ち直しに転じる可能性が高いとみています(5ページ)
著者情報
内田稔
うちだみのり
高千穂大学 教授/FDAlco 外国為替アナリスト
1993年慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。マーケット業務を歴任し、2007年より外国為替のリサーチを担当。2011年4月からチーフアナリストとしてハウスビューの策定を統括。J-Money誌(旧ユーロマネー誌日本語版)の東京外国為替市場調査では、2013年より9年連続アナリスト個人ランキング部門第1位。2022年4月より高千穂大学に転じ、国際金融論や専門ゼミを担当。また、株式会社FDAlcoの為替アナリストとして為替市場の調査や分析といった実務を継続する傍らロイターコラム「外国為替フォーラム」、テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」、News Picks等でも情報発信中。そのほか公益財団法人国際通貨研究所客員研究員、証券アナリストジャーナル編集委員会委員も兼任。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカルアナリスト協会認定アナリスト、国際公認投資アナリスト、日本金融学会会員、日本ファイナンス学会会員、経済学修士(京都産業大学)
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