投資には慎重? NISA口座開設率が低い地域
続いて21位から47位を見ていこう。
NISA口座開設率ランキング(47都道府県) 21位~47位
21位 岐阜県 23.5%
21位 長崎県 23.5%
23位 広島県 23.3%
24位 和歌山県 23.1%
24位 熊本県 23.1%
26位 山口県 22.5%
27位 長野県 22.3%
27位 静岡県 22.3%
29位 茨城県 22.2%
30位 愛媛県 21.8%
30位 新潟県 21.8%
30位 島根県 21.8%
33位 山梨県 21.5%
34位 群馬県 21.1%
34位 佐賀県 21.1%
36位 宮城県 20.4%
37位 沖縄県 19.6%
38位 山形県 19.4%
38位 高知県 19.4%
40位 宮崎県 19.2%
41位 大分県 19.1%
42位 鹿児島県 18.5%
43位 福島県 18.2%
44位 秋田県 17.6%
45位 北海道 17.1%
46位 岩手県 16.1%
47位 青森県 15.3%
※一部の金融機関では基準日時点での都道府県別の口座数を集計できなかった等の要因により、金融庁「NISA口座の利用状況(NISA口座数)」(2025年6月末)と一致しない。
出所:金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査(都道府県別のNISA口座開設状況/2025年6月末時点)」、人口推計(総務省発表、2024年10月時点)よりFinasee編集部作成
都道府県別のNISA口座開設率ランキング。続いては21位から47位まで。今度は開設率が低い県から見ていこう。まず47位は青森県で15.3%。先ほどランキング1位だった東京都が32.4%だったことを考えると半分以下の水準だ。実は青森県以外にも岩手県(16.1%、46位)、秋田県(17.6%、44位)、福島県(18.2%、43位)、山形県(19.4%、38位)など、ランキング下位には東北地方の県が並ぶ。冬が長いことから内向的で我慢強い気質と言われることもある東北人。NISAについてもあくまで慎重派なのだろうか。なお45位には同じ北国である北海道(17.1%)もランクイン。こちらも東北地方と同じ事情なのかもしれない。
一方で40位から打って変わり、鹿児島県(18.5%)、大分県(19.1%)、宮崎県(19.2%)など九州地方の県が続く。また37位には沖縄県(19.6%)もランクイン。首都圏や関西圏といった大都市から地理的に距離が離れていることが開設率の低さにつながっている可能性もありそうだ。
最後に他の地域はどうだろうか。各地方で最も開設率が低い県を挙げると、四国地方は高知県(19.4%、38位)、関東地方は群馬県(21.1%、34位)、中部地方は山梨県(21.5%、33位)、中国地方は島根県(21.8%、30位)、近畿地方は和歌山県(23.1%、24位)だった。
口座開設後の継続が何よりも大事
47都道府県のNISA口座開設率ランキング。1位は東京都で、上位には首都圏や関西圏の県が並んだ。逆に47位は青森県で、下位には東北地方や北海道、あるいは九州地方など大都市圏から距離が離れた地域が多かった。
ただ、NISAは口座開設して終わりではない。実際に投資して収益を上げたときに非課税という形で真価が発揮される。せっかく口座開設したのに宝の持ち腐れにならないよう上手に活用したいところだ。
●若者、シニアの口座開設が多い都道府県は? 後編「【NISA県民ランキング47都道府県】NISA口座開設率 「20代は福井県、70代は奈良県」がトップ! 背景にある「驚異の貯蓄率」とは?」で詳しく解説する。
調査概要 調査名:「NISA口座の利用状況に関する調査(都道府県別のNISA口座開設状況/2025年6月末時点)」 調査主体:金融庁 公表:2025年11月
