金融資産と同じ選択肢が有価証券でも回答率で1位に! 

金融資産の中で、そのうち株式や投資信託などの有価証券はどのくらいを占めるのだろうか。 

有価証券の保有額(個人)

 出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)よりFinasee編集部作成

【年収700万~1000万円未満】有価証券の保有額ランキング
1位 1000万~3000万円未満 21.7%
2位 500万~1000万円未満 15.8%
3位 100万~300万円未満 14.1%
4位 300万~500万円未満 13.5%
5位 5000万円以上 9.4%
6位 3000万~5000万円未満 7.0%
6位 50万~100万円未満 7.0%
8位 10万~50万円未満 6.8%
9位 10万円未満 4.7%
出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)よりFinasee編集部作成

預貯金などに比べると高い利回りが期待できる一方で、投資した金額を現在の価値が下回る元本割れも起こりうる有価証券。株や投資信託などが代表的だが、年収700万~1000万円未満の個人投資家は有価証券をいくら持っているのか。調査結果によれば、回答率で最多は「1000万~3000万円未満」で21.7%だった。割合は減ったものの、先ほどの金融資産(33.4%)と同じ選択肢が有価証券でも回答率で1位に。2位も金融資産と同じく「500万~1000万円未満」(15.8%)だった。

平均保有額は約1490万円。金融資産に占める有価証券の割合が高そうに見えるが、平均保有額ベースだと約67%で、各年収帯では年収1000万円以上(約70%)に次いで2番目に高い水準だった。

ところで、有価証券を購入する目的は何だろうか。同じ調査で購入目的を聞いているが、他の年収帯と比べて最も回答率が高いものに「老後の生活資金のため」(73.2%)、「配当金、分配金、利子を得るため」(43.6%) などがあった。この2つの選択肢に対する回答率は、年収1000万円以上の人たちを抜き、全年収帯で1位だった。年収1000万円以上に比べると収入面では劣るが、そこを資産運用で補っていこうと考えている人が多いのかもしれない。