「利用してみたい」のはロボアド、「既に利用している」のは暗号資産が最多

暗号資産やロボ・アドバイザーなどの新しい金融サービスを利用している個人投資家はどのくらいいるのか。日本証券業協会が2025年9月に公表した「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」ではフィンテックサービスの利用状況を5000人に聞いている。具体的には、個人資産管理(PFM、※家計簿アプリのこと)、ロボ・アドバイザー、暗号資産(仮想通貨)、セキュリティ・トークン(ST)、クラウドファンディングの5つについての利用状況を調査している。

中で最も関心が高かったのがロボ・アドバイザーだ。「既に利用している」と「利用してみたい」を合わせると27.8%に達している。

フィンテックの利用状況

 
 
出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)
 

以下、同様に「既に利用している」と「利用してみたい」の合計で見ると、クラウドファンディング(25.8%)、暗号資産(21.3%)、個人資産管理(20.8%)、セキュリティ・トークン(16.2%)の順となった。

特に目立つのは年代による差だ。30代以下の若い層ではすべてのフィンテックサービスで全体平均を上回る利用率と関心度を示している。特に暗号資産については、30代以下の利用率が20.3%と、全体平均の11.2%を大きく上回っている。新しい金融テクノロジーに積極的な若者の姿がはっきりと分かる。

なお、暗号資産は既に利用している割合で見ると前述どおり11.2%と最も多い。2023年の前々回調査から、既に利用しているとの回答が微増傾向にある。次いでクラウドファンディング5.5%、ロボ・アドバイザー4.8%となっている。