「自分の分かるもの、納得できるものしか投資しない」
このような投資ができるのは、バフェット氏が投資先である会社も含めて、真の価値を見極めることのできる眼を持っているからです。
一般的に、皆がいいと思うものがいいと言う人は多いのですが、それは自分の価値観ではなく、周辺の人たちの最大公約数的な価値観に、自分の価値観を合わせているだけに過ぎません。
でも、バフェット氏は周辺の人たちが「これはいい」と褒め称えたとしても、自分だけは「ダメだ」と言える人なのだと思います。だから、バフェット氏は自分が分かるもの、納得できるものにしか投資しませんし、納得したうえで投資しているから、株価が多少下げたとしても、慌てず恐れず、平常心を保つことができるのです。
ただ、これを普通の人が真似をするのは、あまりにも難しいと思います。バフェット氏が、妻に宛てた遺言で、妻に遺した財産をS&P500で運用するようにとアドバイスしているのは、会社の価値を見極めるのがいかに難しいことかを、バフェット氏本人がよく分かっているからです。
S&P500は、米国の株式市場に上場されているたくさんの企業が勝ち抜き戦を行い、そのなかで残った500社の株価で構成される株価インデックスです。定期的に構成銘柄の入れ替えが行われているので、そのポートフォリオは、米国はもちろんのこと、世界的に見ても強い企業だけで構成されています。米国経済のダイナミズムが失われない限り、S&P500は価値を持ち続けるはずですし、その価値は向上し続けるでしょう。
