新規設定ファンドの動向を追うと、注目のテーマやユニークな戦略が見えてくる。本連載では新顔ファンドに焦点を当て、“次なる一手”を探す投資家の指針となる情報を中立的な立場から提供する。
アモーヴァ・アセットマネジメントは12月16日に追加型投資信託「アモーヴァ/BSマネージャーセレクトファンド(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジなし)」を新規設定する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が11月17日から募集開始した。同ファンドは世界最大級の運用会社であるブラックストーンの「マルチストラテジーファンド」を活用し、長期的な絶対収益の獲得を目指す。
世界最大級の運用力を個人投資家向けに
同ファンドは、ブラックストーンのマルチ・アセット部門が実質的に運用する絶対収益追求型(※)のマルチストラテジーファンド(参照ファンド)を活用する。これにより、個人投資家が直接投資することが難しいオルタナティブ投資、すなわち世界の株式、債券、REIT(不動産投信)、コモディティなどに幅広く分散投資を行う世界有数の投資戦略へのアクセスが可能になる。
※編集部注:市場動向に左右されず、投資元本に対してプラスのリターンを出すことを目標とする運用スタイル。マイナスにならないことを重視し、株の空売りやデリバティブなど多様な運用手法を組み合わせて柔軟に収益機会を探る
具体的には、指数連動債に投資することで、参照ファンドのパフォーマンスに対して概ね1.5倍程度の運用成果を享受することを目指す。ただし、市況動向や資金動向、収益分配の影響などから、騰落率が必ずしも1.5倍になるとは限らない。また中長期的には、複利の効果などによりパフォーマンスとのかい離がプラスにもマイナスにも大きくなる傾向がある点にも留意したい。
コストと申込スケジュール
運用管理費用(信託報酬)は年率0.99%、購入時手数料は上限3.3%。実質的な負担としては、指数連動債で年率0.625%程度、参照ファンドで年率2.925%程度がかかり、合計で年率4.54%程度となる。
当初申込期間は2025年11月17日から12月15日まで。「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の2つのコースが用意される。
※当記事はアモーヴァ・アセットマネジメントが発表した資料に基づき作成したものであり、投資勧誘を目的とするものではない。投資信託の購入に際しては、販売会社から交付される最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を十分に確認し、自己の判断と責任において行う必要がある。
