「アクティブ・ラップファンド」は定着するか?

足利銀行の売れ筋にランクインした「フィデリティ・アクティブ・ラップファンド(アグレッシブ)」は、「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンド」や「テンバガー・ハンター」、「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」など代表的なアクティブファンドを使ってグローバル分散ポートフォリオを作って運用するファンドだ。10月7日に新規設定されたばかりで、基本的な配分比率を株式25%、債券75%とする「スタンダード」、株式55%、債券45%の「グロース」、株式80%、債券20%の「アグレッシブ」という3つのコースがある。

コア資産として「のむラップ・ファンド」で資産形成を続けている投資家にとって、「ゴールド・ファンド」や外国株式ファンドなどでリターンを追加することを狙うやり方もあるが、もう一つの方法としてバランス型のファンドで「のむラップ・ファンド」を上回る成績が出せれば、「のむラップ・ファンド」に追加する、あるいは、「のむラップ・ファンド」と入れ替えて投資することが考えられる。「フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)」によってフィデリティの運用力の高さについては実績を見ることができる。そのフィデリティが運用するアクティブファンドを組み合わせたバランス型ファンドということで支持を集めたのだろう。今後、狙い通りの成績がのこせれば売れ筋の1つとして定着することも考えられる。今後のパフォーマンスに注目していきたい。

執筆/ライター・記者 徳永 浩