「逆張り戦略」「暗号資産」などユニークな設定も

NISA対象の追加型の新設ファンドとしては、「One/ウエリントン・コントラリアン・バリュー・ファンド」は、一般的な市場心理やトレンドに逆らい、割安に放置されている良質な銘柄を見つけ出す投資スタイル「コントラリアン(逆張り)戦略」で運用するグローバル株式ファンドだ(国内株、新興国株を含む)。資本サイクルに照らして候補となる「投資テーマ」(産業やセクター等)がどの局面にあるかを判断し、今後、資本サイクル上、好転が見込まれる投資テーマを選定し、選定された投資テーマの中から、参入障壁が高く、優良な資産を持ち、割安で健全なバランスシートを有すると判断される企業を中心に運用ポートフォリオを構築する。実質的な運用は独立系のグローバル運用会社ウエリントン・マネージメント・カンパニーが行う。

「暗号資産関連株式ファンド」は世界の株式(国内株、新興国株を含む)から暗号資産に関連する事業を行う企業に投資するファンドだ。実質的な運用はヴォヤ・インベストメント・マネジメント・カンパニーが行う。7月31日の設定ながら、8月4日には基準価額が9151円に下落するという波乱のスタートとなった。ビットコインなど暗号資産の先行きに強気の見通しが聞こえるようになっているが、もとより暗号資産は価格変動率が大きなアセットの1つだ。8月15日時点では基準価額は9992円とほぼ設定時の水準を取り戻しているが、今後の展開が注目されるファンドの1つといえるだろう。

執筆/ライター・記者 徳永 浩