「グロイン」という選択肢にも注目を

みずほ銀行の売れ筋トップ10にランクインした「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」(通称:グロイン)は、パフォーマンスが良くなってきていることとともに、米国ハイテク株に偏ったポートフォリオを分散化するツールとしても注目される。主に世界の高配当利回りの公益株に投資する「グロイン」は、7月末時点の組み入れ上位銘柄にエネルギー関連企業が多く、センプラ、センターポイント・エナジー、サザン、イタリア電力公社、SSEなどで構成されている。米国株ファンドで上位を占めるマイクロソフトもメタ・プラットフォームズもエヌビディアも出てこない。

また、ファンドのパフォーマンスも7月末時点で過去6カ月が10.58%、1年が17.51%となっており、「キャピタル世界株式ファンド」の4.29%、15.52%を上回っている。加えて、毎月20円(年間240円)の分配金を継続しているため、現在の基準価額2700円前後で分配金利回りはおおむね年9%の水準になっている。毎月の分配金で人気が高い「インベスコ 世界厳選株式オープン(ヘッジなし・毎月決算型)」は分配金利回りが年20%近くあるため分配金利回りの水準ではかなわないが、安定した分配を長く続けている点は評価できるだろう。

 

執筆/ライター・記者 徳永 浩