「文房具店で米の話が出て、買い控えが起きているくらい」
続いて南関東の景気ウォッチャーたちによる現状判断の理由のコメントを深掘りしていく。
まずは家計動向関連で現状判断コメントが多かった順(□不変、▲やや悪、○やや良い、以下略)に見ていこう。
百貨店総務「食料品等の日用品に対するお客の消費行動は堅調だが、紳士、婦人ともにファッション関連商材の動きが良くない。前年と比較すると訪日外国人の売上も落ち着いており、消費環境から見た身の回りの景気はやや厳しい方向に向かっている」(□不変、東京都)
一般レストラン経営者「最近、何でもハラスメントだとうるさくなったためか、会社の宴会がめっきり減っている。個人客は来店するが、団体客が少なくなっているため、全体の来客数としては相当減っている」(□不変)
衣料品専門店役員「月初めは母の日等で中旬も気温の上昇で調子が良かったが、下旬になり失速」(□不変)
一般小売店[文具]販売企画「外商部は案件が多くあり良い。店頭部は大きな案件があるのでやや悪い程度だが、これがなければものすごく悪い。お客の様子として、物価が高く、特に米価が高いために、購入する文具を2個買わずに1個減らすようにというような親子の会話を2回ほど聞いている。文房具店の店内で米の話が出て、買い控えが起きているくらい」(▲やや悪)
通信会社社員「小売業のお客からは販売の鈍化、飲食業のお客からは人手不足という声を聞く。また、直接のお客ではないが、子ども食堂の閉鎖が増えている。米価高騰による影響が直接的、間接的に響いている」(▲やや悪、東京都)
ゴルフ場従業員「当ゴルフ場は平日を除くゴールデンウィーク期間中のプレー料金を通常の休日料金より下げて利用促進を図っている。従来より行ってきたサービスであるが、今年ほど料金を下げて喜ばれ、反響が大きい年はなかった」(▲やや悪)
一般小売店[生花]店員「今年の母の日は花が全く売れなかった。他店にも聞いてみたが、どこも本当に売れておらず、ほとんど仕入価格が取れるかどうかギリギリということで困っていた。2~3カ月前は野菜の苗や送別、卒業関連の売上があったので、今月は悪くなっている」(×悪、東京都)