厚生年金に加入することに
しかし、個人事業主として数年で事業が順調になるにつれ、税理士から法人化の話をされるようになります。売上も伸び、法人化したほうが税金も安くなるということでしたが、個人事業主から法人の代表者になって法人から報酬を受け取るようになると、厚生年金に加入することになります。第1号被保険者ではなくなり、厚生年金に加入したら厚生年金の保険料が発生することになります。会社員時代と同じように2階建てで年金が増やせることにも魅力を感じています。
ここで、前納した国民年金保険料のことが気になります。「2025年度と2026年度の2年分の国民年金保険料はもう先に払っちゃった……2026年度の終わりはまだ来てないけど、今からでも厚生年金に加入できるのかな」「厚生年金に加入できたとして国民年金の保険料はどうなっちゃうんだろう」と気になります。前納した保険料はどのように扱われるのでしょうか。
豊さんは年金事務所に行き、国民年金の窓口で国民年金保険料の話を聞くことになりました。
●果たして豊さんの前納した保険料はどうなるのでしょうか? 年金事務所での相談結果と具体的な手続き方法については、後編【58歳自営業の男性が法人化で厚生年金加入、“年金保険料の二重払い”を防ぐため2年以内にやるべき手続きとは】でご紹介します。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。