出所:内田氏

5月5日週の注目ポイントは現地時間6・7日に開催されるFOMCです。政策金利は据え置きでしょう。特に注目は日本時間8日午前3時半から始まるパウエル議長の記者会見です。パウエル議長は今まで利下げの再開は慎重に判断すべきと言っていました。

関税の結果、景気の下振れが生じた場合、雇用の悪化につながり、早めの利下げ再開が求められます。一方、関税によってインフレの加速も懸念されます。その場合は利下げどころではありませんから利下げ再開には慎重な姿勢が維持されることになります。これまでパウエル議長は両睨みしつつ、利下げ再開時期を慎重に判断するとしており、このスタンスはおそらく5月のFOMCでも変わらないと思います。

足もとではリスク回避色が和らぎ、リスク選好になっています。仮にパウエル議長が利下げのメッセージを出さなくとも5月5日週の株価は日米ともにある程度の底堅さを維持するでしょう。

為替についてもドルが持ち直す途上にありますから、145円の足場固めが見込まれ、146円台がみられる可能性もあると予想しています。