◆バランス型も評価損ではあるが…

「つみたて8資産均等バランス」、「つみたて4資産均等バランス」のバランスファンドの積み立て投資成果を振り返ってもインデックスファンドの結果と大きな変化はない状況だった。「つみたて8資産均等バランス」は「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内リート」「先進国リート」の8資産に均等配分するファンドでリスク分散が図られているために値動きのフレ幅は小さくなっているが、4月21日時点で投資元本を下回る成績になった。積立評価額は30万8054円で元本(4月末)から3.73%のマイナスになった。ただ、株式インデックスファンドと比較するとマイナス幅は小さい。

「つみたて4資産均等バランス」は「国内株式」「先進国株式」「国内債券」「先進国債券」の4資産に均等配分するファンドだ。債券が半分を占めるものの、今回の下落過程では抵抗力が弱かった。3月末時点で積立元本の30万円に対し、評価額は29万9163円と元本割れ。4月21日時点では元本に対して4.14%マイナスの水準になってしまっている。こちらも「つみたて8資産均等バランス」同様、分散投資で債券も保有しているために下落率は株式インデックスファンドよりもやや小さくなっている。

これらバランスファンドのリスク分散効果は、今回の下落局面で見直されることになるかもしれない。今後、市場が落ち着いて反転上昇に転じた時に、いち早く評価損を解消し、株式インデックスファンドより評価益を早くプラスにできれば、資産形成手段としてのバランスファンドの評価を高めることになると考えられる。今後の値動きに注目していきたい。

執筆/ライター・記者 徳永 浩