“暮らす”だけじゃない? 購入時に見据える“出口戦略”
マンションは一般的には“暮らすための場”というイメージが強い。投資や売却を視野に入れて購入する人はどのくらいいるのだろうか。
同調査では、「売却したマンションの入手経緯」についても質問している。「自宅用に購入した」(82.7%)と答えた人が約8割を占める一方で、「投資目的で購入した」(24.1%)と答えた人も2割を超えた(複数回答)。調査対象者に限れば、実に4人に1人が投資目的でマンションを購入したことになる。

さらに注目したいのは、「購入時の物件の所有意向」に関する回答だ。「自宅用に購入した」人のうち、なんと5割近く(45.4%)が「いずれ売却しようと思っていた」と回答。「ずっと住もうと思っていた」(36.0%)を上回る結果となった。
この調査結果から、東京圏においては自宅用であっても、将来の売却を前提に購入する層が一定数いることが分かる。暮らしと資産性の両立を考える“戦略的なマイホーム選び”が当たり前になりつつあるのかもしれない。
●気になる売却益や後悔については後編「東京圏のマンションを『売って得した人・後悔した人』、アンケート調査で明らかになった “売却後の本音”」にて詳報している。
《調査概要》 調査名:「東京圏のマンションの売却に関する意識調査」 調査主体:LIFULL HOME'S 調査期間:2025年2月14日~2月17日 調査対象:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の主要市区で自分か配偶者か両親の居住歴があり、自分か配偶者か両親の名義だったマンションを過去4年以内に売却した25~84歳の男女 有効回答数:508人 調査方法:インターネット調査