売却のきっかけ、「高値」を挙げたのはどのくらい?
マンションを売却する理由は人それぞれだろう。転勤や離婚などでやむを得ず手放す人もいれば、住み替えや資産整理など、自発的に動く人もいるはず。売ることを検討するきっかけは、何が多いのだろうか。
不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、過去4年以内に東京圏※のマンション売却を経験した人508人を対象にアンケート調査を実施。「売却検討のきっかけ」について聞いたところ、次の結果となった。
※東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県

1位は「不動産価格が上がっていたので高く売れそうだと思った」(25.3%)。4人に1人が「高値で売れる」と見込んで売却を検討し始めた計算だ。
続く2位は、「住んでいる家に対する不満(狭い、部屋数が足りない、古いなど)」(18.4%)。日々の暮らしに直結する住環境の課題は、売却という選択につながりやすいことがうかがえる。
そして3位は「子どもの誕生・成長」(15.0%)、4位は「自分や家族の仕事の都合(転勤、転職など)」(13.5%)と続く。ライフステージの変化に応じて住まいに求める条件が変わり、売却のきっかけとなるケースも多いようだ。
さらに5位は「現金・資金が必要になった」(13.0%)という結果に。出費や将来への備えなど、資金確保のために売却を選ぶ人も一定数いることがうかがえる。
このように売却を考えるきっかけはさまざまだ。ただし、「不動産価格の上昇」が1位となり、「現金・資金が必要になった」が5位に入っていることからも、東京圏ではマンションを “資産”として意識する人が多い現状が読み取れそうだ。