定年後もバリバリ働く? 4人に1人は現役時代より収入増
現役時代と比べて収入はどうなっているのか。調査では「59歳時と比較した60歳時の収入」を質問。最も回答率が高かったのは「50%以上75%未満」で27.0%。僅差で「75%以上100%未満」(26.7%)が続くなど、全体的に収入減の人が多い。

一方で「100%以上」が26.1%と、逆に現役時代より収入が増える人も一定数いるようだ。

また雇用保険に加入していれば、賃金額が60歳到達時の75%未満となるなど諸条件を満たすと給付金がもらえる高年齢雇用継続給付という制度がある。調査だと、おおよそ高年齢雇用継続給付の対象となる「75%未満」に該当にする人は47.2%と約半数だった。
また、現在の収入に対し高齢ワーカーは納得しているのか。調査によれば、「納得がいった」(=「大いに納得がいった」+「やや納得がいった」)と回答した人は25.9%にとどまっており、予想外の収入減だったケースが多いようだ。
賃貸物件探しに「1年以上」が15.8%
続いて高齢者の賃貸物件探しについても見ていきたい。調査では、60歳以降に賃貸物件を探した経験のある202人に契約までの期間を質問している。
結果、最も回答率が高いのは「1週間未満」で19.3%だった。僅差で「1週間以上2週間未満」(18.8%)、「2週間以上1か月未満」(18.3%)が続く。
これだけ見ると現役世代とあまり変わらないようだが、気になるのは「1年以上」(15.8%)の多さ。本調査主体であるLIFULLが過去に実施した一般層を対象とした別の調査だと1年以上は2.8%だったそうで、一般層と比べて高齢層の賃貸物件探しが難しいことがうかがえる結果に。
